SONY PCV-RA71PS(SonyStyle CTO model)
YAN's VAIO SITE - RA71PS REVIEW - 2004.10.12
 YANのRA71はCTOモデルだ。スペックは最低で(^_^;)Pentium4-3.0GHz、DDR2-533 1GByte、ビデオはX300。HDDは、Rapterである。いつも通り、同じメニューでベンチをとった。X300以外は比較用のRZ73C(P4-3GHz、1Gbyte、HDDはST3820022である。ほぼ同じ条件だ。ご覧のようにX300で十分実用だと思われる。静音を重視するならファンレスなのが良いだろう。
EXA300LE(X300)
960TV(FX5700U)
V9560(FX5600)
Radeon9500np
3DMark03
2576
3994
2563
4511
FF Bench V1.1
5955
6153
5583
6043
FF Bench 2 H=
3460
3750
2274
4882
ゆめりあベンチ
1024*768最高
2807
3917
1321
4917
1024*768綺麗
5603
8530
3930
10628
HDbench
DirectDraw
59
57
74
59
Rectangle
48127
63955
55117
54000
Text
20153
37370
31128
14976
Ellipse
10500
11640
10760
10240
BitBlt
346
662
451
587

 さて、何かと不評の「DoVAIO」であるが、一言で言うとGigaPocketとは基本的な考え方が違うものあると言える。DoVAIOは写真のようにクロスバーと呼ばれるSONYの最近の機器の共通したものが使われている。機能が階層化されており、リモコンでの少ないボタンでの操作性を重視している。それに対し、GigaPocketは、マウスによる直接呼び出しが主となっている。つまり、コンピューターとしての操作性かリモコンなどの家電としての操作性かという違いだ。既存のGigaPocketから乗り換えると、操作しにくく感じる。YANも目的の機能が呼び出しづらくかなりいらいらする。また、そのようなコンセプトの違いからGigaPocketから削られた機能が多数ある。たとえば、Gigaエクスプローラであるが、MPEGの簡易編集や出力等、DoVAIO内でDVDの書き込み等もできるようにすることで「必要ない」と判断されているようである。統合ソフトを導入することで簡単な操作ですべてができるようにしているため、逆に複雑な知識がいるものはあえてなくしたと考えられる。見方を変えると便利なのだが、コンピューターとしてファイル操作を主としている人には「うーん」というところであろうか?

 「DoVAIO」には、いくつかの機能がある。カタログ等にもあまりかかれていない新機能の一つに、上記の「外部入力の暗号化」がある。説明を見ればわかると思うが、コピー制御信号の入った映像をDoVAIOに取り込めるようにしたものだ。暗号化により、入力した本体以外で再生できないが、「高画質安定化装置」等を使用しなくても録画できるメリットがある。AVマウスの設定とあわせて想定される使用は、外部BS/CSチューナーとの連携だろう。これをふつうのビデオ信号でつないでDoVAIOで録画できるようにするためだと思われる。HD品質での録画はできないが、普通のNTSCレベルでは録画できるのである。
 実際にやってみた。コピーワンスのかかったデジタルBS放送をAVマウスにより録画予約をかけ、通常のビデオ信号でつないだものだ。暗号化しないと当然ながら録画できないが、暗号化するとご覧のように録画可能となる。現時点ではMOVEもできないし、DVDへの書き出しもできない。この機種だけで見るのならHDD内ではただのファイルなのでバックアップも移動も可能だ。この機能も使い方と見方で便利かどうかが分かれるところだ。

 実はDoVAIOの1.2のHELPにはいくつかの興味深い記述がある。

「次の機能を使用するためには、Click to DVD 2.2以降がコンピュータにインストールされている必要があります。

・VRモードでDVDを作成する

・MPEG2以外のパーソナルビデオをDVDに記録する」


 である。ちなみに今のClick to DVDは2.1なので、VRモードでの記録はできない。たぶん、次のバージョンアップでは、VRモードを扱えるようにするのであろう。対象メディアはDVD-RWであるが、最近のレコーダーではDVD-RでのVRモードもサポートしてきているので、SONYがその気になれば対応は簡単であろう。もっとその気になれば、VRモードとともに、DVD-RAMのサポートも可能となるだろうが、自社製品でDVD-RAM対応のレコーダーが無い以上、サポートするとは思えませんが(^_^;)

 また、2つめのMPEG2以外でのDVD記録もどのようなものになるのかもう少しでわかるだろう。CPRM対応なども視野に入っているのかもしれませんね。


 i.Link(MPEG-TS)によるデジタル録画に関しては、いくつかのサイトで紹介されているので割愛するが、この機能は、VAIOデジタルTVユニットVGP-DTU1の使用が前提だと思われる。HD信号のPCでの扱いは制限が厳しいらしく、NECではSD(480P)に落として表示させている。SONYはこれを、外部チューナーにすることで解決しようとしていると思われる。つまりPCのバスを経由しないで。DTU1はDVI入力と出力を持っているので、PCディスプレイ上で見ることができる。ただし、フルHDで見るためには、HDCPに対応したDVIと1920*1080以上の解像度を持つディスプレイが必要ではあるが。制限をうまくかいくぐっているなあという印象を持つ。ちなみにHDCPに対応していないディスプレイでもSD(480P)でなら合成したDVIで出力できるので、PCディスプレイ上で視聴することができるようだ。とりあえず、YANは購入予定なので、これらの機能については実物がきてからREVIEWする予定。