SONY PCV-MXS1L5(Pentium 4 1.5GHz)
YAN's VAIO SITE - MXS1 REVIEW - 2002.3.4

 MXS1は、P4B-LXというRX53と同じマザーを使用しながら、5インチ塀を1つにしたり、FDDを外付けにするなどの省略をし、専用DigitalAUDIO回路やアナログアンプ、FMチューナー、Net MD DRIVEを巧みに配置してひとまわり小さくすることに成功している。あえてRXと同じ構成をとることで拡張性も十分にあり、MDに魅力を感じる人には、RXより選択肢となる。

 マザー自体はRX53と全く同じものが使われている。REVも1.04だ。市販版のP4B-LXとも同じだ。違いはBIOSと電源FAN端子、SPDIF/OUT端子、オンボードAUDIOだけだ。それ以外に市販版との違いはない。筐体のページで説明したとおり、コネクタカバーで隠されているだけで、背面USBの上段とAUDIO入出力/MIC端子自体はマザー上にある。RX53と共通なのだから当然といえば当然だ。
 何度も言っているとおり、RX53と共通のマザーであるP4B-LX上にはAC97 CODECチップである、AD1881Aが実装されている。ただし、BIOSでDisableされているため、これは全く使われていない。(ちなみに、市販版のCODECチップはALC201が使われている)Sony Digital Audio Systemと呼ばれるUSB接続の音源兼各デバイスコントロール基盤がサウンド全般を受け持つためだ。
 何度も言っているが(^_^;)当然、マザー上にはFDDコネクタもきちんと存在する。試しにFDDをつないでみたが、BIOSレベルでDisableされている(設定項目は存在しない)のか認識しない。面倒なので詳しくは調べていない。RX53や市販版のBIOSを入れると使えるだろうが、純正のUSB FDDで不具合がでるだろう。
 Modem/PC CARD複合ボードには、D-1156IY1/A3B-Mが使われていた。メインボード自体は、RXシリーズとほぼ同じものだ。サブボードはRXのCNX-117に対して、CNX-146と呼ばれるものが使われている。CNX-146には、さらにサブインターフェースである、IFX-167と呼ばれるUSB用のMemoryStickスロットが実装されている。つまり、CNX-146は、PCカードコントローラがのっているD-1156IY1経由でPCIに、IFX-167は内部USBコネクタ経由でUSBにつながっているのだ。複雑である。