SONY PCG-SRX7F/3F(NOTE)
YAN's VAIO SITE - PCG-SRX7F/3F REVIEW - 2002.6.10

 今回の「夏モデル」、NOTEを買ってしまいました。仕事の関係や旅用に小さいNOTEが、使用頻度は低いが必要としている。今までは、実に4年前に購入したCF-M32というミニノートを使ってきた。これは、光学式トラックボールと大容量バッテリでカタログ8時間という特徴を持っていた。しかし、近年におけるアプリケーションの肥大化などで、流石に買い換えを検討していた。この分野では、ThinkPad S30が製造中止になってしまった今では、検討対象がほとんど無い状態になってしまった。基本的にはCeleronで十分なので、SRX3が良いのだが、Bluetoothを使ってみたいという理由だけでSRX7を選択した。あわせて、友人のSRX3Fとの比較も行った。

 SRXシリーズの特徴は、そのサイズとネットーワーク関係の充実(モデム+有線LAN+無線LAN(11Mbps)+Bluetooth)、Tualatin Pentium 3/Celeronの低電圧版と815EMチップセットというSONYだけの組み合わせを実現しているところだ。買って意外と良いなと思ったところに、液晶の輝度が高い事と、ジョグダイヤルがマウスのホイールのように使えることだ。
 左から100BASE-LAN、PC CARD、CRT出力(専用端子)、i.LINK(4pin)、VAIO専用DC出力、モデムとなっている。プロジェクター使用などを考えると、CRT出力はD-SUB15pinにして欲しかった。
 同じく、MemoryStick、USB、ヘッドホン/MIC、放熱用穴、ACアダプタだ。正直言ってMemoryStickはいらないんだけどなあ(^_^;)その分、USBを2つにしてもらった方が・・・・・・・・・・・・。
 裏面は、まあ、それなりに発熱がある。HDDはご覧のようにねじ2つで見ることができる。まるで交換してくれと言わんばかりだ(笑)特に、PC CARD部分の発熱が大きい。SRXシリーズは、液晶のインバータから異音がする、HDDがうるさいという評判が多い。幸いYANのSRX7Fは輝度を落としてもインバータから異音がすることはなかった。ついでにドット点灯/落ちも無い良質なものだった。
 HDDは交換しやすいが、例の文字抜きシールで封印されており、これをはがすと保証が受けられなくなる。HDDはToshiba製のMK3018GASという、9.5mm、4200rpm、20Gプラッタ、流体軸受け、キャッシュ2Mである。確かにうるさい。もう四六時中、カコンカコン「テニスをしている」ようだ(笑)。ヘッドの音以外はまあ、気にならないレベルだ。そのうち、IBM製の9.5mm、5400rpm、キャッシュ8MのHDD IC25N040ATCS05に取り替えようと思っている(^_^;)
 Sony StyleのWORKSモデルなので、メモリはオンボード128+増設256の計384Mである。MicroDIMMは高いですねえ(^_^;)純正の増設メモリは、ELPIDA製のPC133-333の物が使われていた。
 CPUは低電圧版のMobilePentium3-M(0.13プロセスのTualatin、2ndcache 512K)が使われている。フルスピードが850MHz(1.15V)でSpeeedSTEPで落としたときが500MHz(1.05V)だ。ちなみにSRX3に使われているCeleronもTualatinなのでCeleronでも2ndCacheが256KとPentium3と変わらない。低電圧版とカタログに書いてあるので、650MHz(1.1V)が使われているようだ。どうせなら超低電圧版の0.95Vを使えば良かったのに。チップセットには815のモバイル版である815EMが使われている。実は815EMはTualatinに対応していないのだが、INTELに特注したSONYだけの組み合わせとなっている。他社の低電圧版P3-Mとの組み合わせでは440MXが使われている事が多いようだ。上位機種では830MG/MPが使われているが、シリコンサイズ等の関係で採用しなかったようだ。VXも同じ組み合わせだ。数をさばくためか?(^_^;)
 R505以降のVAIOノートはi.LINK(IEEE1394)接続によるCD-ROMブートをサポートする。R505の簡易REVIEWの時にも書いたが、SONY製のCD以外ではブートしないようになっている。YANはi.LINK CD-RWである、PCVA-CWD1などを持っているので試した見たところ、CRW1/DRW1などでもきちんとブートした。これで、リカバリ用にCDはいらないのだ(^_-)だからSonyStyleモデルがお得となる。SRXに付属のPCGA-CRWD1相当はドライブにMATUSHITA製のUJDA710が使われており、新型のCRWD2(CRX820?)ならいいかもしれないが魅力のないドライブだ。
 SRXシリーズはネットワークが充実していることも特徴の一つだ。Thinkpadではどちらか一方しか選べなかっのと較べると評価できるポイントだ。ThinkPadではMiniPCI一つを利用しているためそうなっていたようだ。SRXでもMiniPCIで無線LAN(ORiNOCO)が内蔵されているようだが、それとは別にオンボードでINTEL製の82562ETを実装して有線LANを実現している。MODEMはお馴染みのLUCENT製。BluetoothはALPS製のものがUSBで内部接続されている。
 SRX7の特徴はBluetoothが内蔵されていることだ。YANはDOCOMO製のPHS、633Sを持っているので、是非とも使ってみたかった(^_^;)しかし、Bluetoothに関しては記述が全然無いばかりか、かなり不親切だ(^_^;)全然わからない。ポートの設定等、きちんとしたはずなのに、ダイヤルアップしないのだ。結論は、左のようにBlueSpaceで事前に接続を確立してからダイヤルアップしなければならなかっただけであった(^_^;)これだけで数時間を費やしてしまった。これじゃあ、普及なんかしませんよ(笑)けれど、つながってしまうとかなり便利だ。633S自体は、鞄にしまったままでダイヤルアップできる。ぜひ、携帯にもBluetoothをつけて欲しい。いまさらIrDAなんてやめて(笑)今時のノートパソコンにすらついていないのに。ちなみに今、FOMA P2401も使ってみていますが、これ速いですねえ。東京などと違って北海道では使っている人も少ないのか、結構快適に使えます。
 ちなみに、SRX3Fとの外見上の違いは上のLCD背面のBluetoothと左の部分のみとなる。LED部分にもBluetoothが無くなっているだけだ。
 左が大容量バッテリと標準バッテリの比較だ。見てのようにかなり大きい。確かに大容量バッテリを使用すると、「残り時間」表示が11時間と見た事もない時間になるのだが、この大きさはひどい(^_^;)専用ケースに入らないくらいなのだ。ちなみに、下の部分は動くようになっており、反対方向まで回転する。適度な傾斜もつくので打ちやすくなり良いとは思うのだが・・・・・・・。
SRX概要