SONY PCV-RZ73CP(HT対応FSB800MHz)
YAN's VAIO SITE - RZ73CP REVIEW - 2003.10.12
 今回の変更点はCF/SMスロットがついたことによる、下回りのデザイン変更と、PC CARD用のボードがMemoryStickスロットと兼用になったことであろう。しかし、この接続は複雑だ(^_^;)写真のようにIFX-240は、PCIスロットにさす、RICOH製のPC CARD用コントローラR5C475が実装されているだけだ。これは従来通り。モデムはRZ*2でREVIEWしたように、CNRスロットを使用し、別ボードとなっている。

 サブボードCNX-234は、IFX-240と直接コネクタと通じて接続されており、PC CARDスロットに直結されている。しかし、MemoryStickスロットは同じボード上に実装されているだけで、信号線はケーブルを介して下で紹介するIFX-294に接続されている。実際の取り回しは、左の写真のようなになっている。

 つまり、オンボードのUSBからIFX-294に線が延び、IFX上のコントローラである、SMSC製のUSB97C223にUSB接続されている。USB97C223は、0.18μm CMOSプロセスとSMSC独自の低電力PHY(Physical Layer)技術により通常動作時85mAの低消費電力で動作し、9種類のフラッシュメディア・カードをサポートする。さらに、ソニー/サンディスクが共同開発した4bitパラレル回路技術を内蔵しており,Memory Stick PROのアプリケーションで読み込み3MByte/秒,書き込み2.5MByte/秒以上の性能を持つ。・・・・・のだが、MemoryStickスロットだけなぜか、IFX-294上には実装せず、ケーブルを介してCNX-234につながっているのである。なぜ、こんなことをしているかはである。

 なぜなら、写真のようにIFX-294は基盤上にSD/MSスロットらしき空きランドを持つのである。(^_^;)素直に全部サポートしてほしかった。

 あと、このIFX-294はサイズ的には3.5FDDと同じ横幅/高さなので、奥行きさえ気をつければ、市販のメモリリーダーと取り替えられそうである。その場合、CNX-234上のMSスロットは使えなくなるが。

 ビデオカードはASUS製のV9520/128MとV9560/128Mがチョイスできる。それぞれ、FX5200/FX5600だ。掲示板で結構ビデオカードが話題になるので、今回、簡単な比較ベンチをとったので、購入時の参考にしてください。
V9520(FX5200)
V9560(FX5600)
Radeon9500np
P650(参考)
3DMark03
1502
2563
4511
483
FF Bench V1.1
5556
5583
6043
3139
FF Bench 2 H=
2276
2274
4882
1787
ゆめりあベンチ
1024*768最高
911
1321
4917
---
1024*768綺麗
2499
3930
10628
2829
HDbench
DirectDraw
59
74
59
59
Rectangle
55716
55117
54000
38169
Text
31552
31128
14976
12770
Ellipse
11520
10760
10240
14220
BitBlt
403
451
587
381
 上の表は、あくまでもVAIOにおけるビデオカードの選択の参考のためにとったものである。絶対値ではなく、相対的にみて判断した方がよい。マシンは、PCV-RZ73CPで、CPUはPentium 4の2.8GHz、メモリはDDR400のデュアルチャンネルで、512*2=1Gbyteである。Windows Xp proを使い、DirectX9bが導入されている。数字的にはこんなものだが、正直、今回のFX5200とFX5600は、あまり違いはない。体感的にちょっと速くなったかな?という程度で、かくかく動くことには変わりがない。Radeon9500だとなめらかに動くので、FX5200で後で買い換えか、FX5200で十分ならそれでいいと思われる。それにしても、とっても遅いP650(笑)