SONY PCV-RZ72/62/52(HT対応FSB800MHz)
YAN's VAIO SITE - RZ72/62/52 REVIEW - 2003.9.2
 RZ52だけASUS製のV9180の64M仕様が使われている。GeFORCE MX440-8×は、FANレスぐらいしか書くことはありません。このRZ52はRadeon9500に交換されています(笑)
 そして、RZ62/72には同じくASUS製のV9560が使われている。基盤レイアウトを見ると、/TDではなく、VideoSuiteの方がベースになっているようだ。当然だが、VIDEO出力も実装されていなし、DUAL DVIコネクタでもない。特にDVIコネクタはDVI-Iではなく、DVI-D専用コネクタが実装されている。
 従来のPC CARD/Modem複合ボードではなく、2枚のボードに分かれている。PCIスロットにはPC CARD用のIFX-240+CNX-186が、CNRスロットにはモデムボードが刺さっており、左下の写真のようにPCI#3に2つが一緒に収まっている。なぜこのようになっているかは不明だが、CNRとはねえ・・・・・・。それにしても、PC CARD用のボードはかなりの大きさがあるにもかかわらず、RICOH製のPC CARDコントローラR5C475Kがのっているだけだ。miniPCIスロットでものっけて、無線LANとかを実装して欲しいものである。
 NADESICOと書かれたENX-18だ。最新のGRTではGiga Pocket Engine Mと呼ばれるENX-23が使われているが、チップ/チューナーともに別物だ。RZ52用は、DV-アナログコンバータ機能を持つサブボードが実装されていないが、コネクタは付いている。左上の写真のようにサブ基盤2枚で基盤が覆われている(笑)
 チューナーユニットはYUZUで使われたALPS製のものからSONY内製のものに変わっている。
 左上の写真はエンコード/デコードチップのLSIlogic製のZiVA-3。左下はSONY製のカスタムチップで、PCIブリッジ、AV信号処理、3次元DNRの機能を持つ。以上のチップは基本的にENX-17=YUZUと同じものが使われている。つまり、ボードとしての基本的な部分は変わっていないと言うことだ。
 左は新たに付け足されたサブボードFLT-5だ。左がNEC製のD64083で3次元Y/C分離、右のチップがD64031でゴーストリデューサーである。つまり、SmartVision HG/Vとまったく同じチップである。たしかに、YUZUと較べると、TVの画質は目に見えてきれいになっている。特に字幕等は顕著に表れる。しかし、上記基本部分は変わらないので、TV録画以外ではYUZUと変わらない。
 そして、RZ62/72に実装されているDV-アナログサブ基盤であるMDL-12だ。左上の写真、左がENX-18用のMDL-12で、右がENX-17用のMDL-10。基盤のパターンは違うが使われているチップはほぼ同じだ。違いは、ねじ穴が1つ増えていることと、IEEE1394のPHYがTB11LV01からTSB41AB3に変更されているくらいだ。特に違いはなく、使用的には同じといえそうだ。そのままいれかえても動きそうだ(笑)