SONY PCV-RZ72/62/52(HT対応FSB800MHz)
YAN's VAIO SITE - RZ72/62/52 REVIEW - 2003.9.2
 マザーにはASUS製のP4SD-VXが使われている。今回のRZ52はLANチップ以外はRZ62/72と共通のマザーを使用しており、型番もRevも全く同じだ。GigaLANは今後は標準装備になるであろうが、個人使用において100baseで困ることはほぼ無いことから、無意味な差別化であると思う。NECなどのようにすべてのグレードでCSA接続のGigaにして欲しい。
 チップセットには865PEを使用している。サウスにはICH5と呼ばれる82801EBを使用している。ICH5Rよ呼ばれるRAID機能を持ったものではない。
 i865/875の特徴の一つ、SerialATAだが、マザー上にパターンはあるのだがコネクタは実装されていない。せめてコネクタがあって、使えるようになっていたら良かったのだが。次のモデルでは実装されそうである。
 IEEE1394チップにはNEC製の72874が使われている。PHYが内蔵された1チップタイプだ。PHYは*3で、背面で一つ、マザー上のコネクタが2つである。コネクタ形状はR/RXで使われていたものと異なっている。
 AC97のCODECチップにはアナログデバイス製のAD1981が使われている。
 RZ62/72ではCSA接続の82547EI が使われているが、RZ52では82547EI とサイズ互換のある82562EZが使われている。つまり、マザーはRZ52/62/72すべて同じで、このチップのみが違うということになる。
 CPUはHT対応のPentium4 2.6Cが使われている。FSB800のものだ。CPU FANはかなり大きなもので、下面は銅製になっている。着脱は上のレバー一つで簡単にできるようになっている。
 メモリはRZ52だけDDR333=PC2700仕様のものが使われている。FSB800のCPUでこの仕様のメモリを使うと、メモリクロックは160のDDR=320MHzとなってしまう。これをはずしてDDR400=PC3200仕様のメモリだけにすると、RZ62/72と同様に200のDDR=400MHzのデュアルチャンネルとなる。メモリ転送速度を測ると確かに速くなる。左真ん中がRZ62のメモリ。左下がRZ72のメモリだ。見事にバラバラのメーカーですね(笑)