SONY PCWA-C500/A500(IEEE802.11a)
YAN's VAIO SITE - 5GHz LAN REVIEW - 2002.2.21

 では実際のIEEE802.11aは使ってどのくらいの速度がでるのか?というのはかなり興味があるところだろう。そこで、従来の11Mbpsとの比較をしながらテストして結果を考察しする。

 転送速度は、netperfというソフトを使って測定した。HDDなどを介さないので、単純にLANの速度を測れると思われる。左は、ホストコンピュータを100baseでアクセスポイントであるPCWA-A500に有線でつなぎ、もう1台をPCWA-C500で無線接続したときのものだ。16-18Mbpsの速度がでているようである。回線状態は44dbくらいでかなりよい状態で測定した。この状態ではGigaPocketサーバーを使った表示も、高画質(8Mbps)でもまったく途切れることなく再生できた。もちろん、TVの転送もとてもきれいだ。
 次に、2台ともPCWA-C500を使ってホスト/クライアントともにアクセスポイントPCWA-A500を介して無線接続したときのものである。この利用方を購入する人はするだろう。左のように、7-9Mbpsとなる。この状態では、GigaPocketの高画質(8Mbps)で音切れが時々生じる。HDDや電波の状態で8Mbpsを切るときに起こると思われる。つまり、この状態では高画質モードでの無線は使い物にならないということがわかる。
 ちなみに左がPCWA-C100を有線で(100base-TX)アクセスポイントPCWA-A100とつないだときの値だ。同条件の時、C500では、18Mbpsでていたので、単純に4.5倍くらいの速度が出ていることになる。
 もっとついでに両方とも有線でつないだ時の値ものせておく。まあ、実際ここまででることはないだろう(^_^;)
C500-有線LAN間
21s
C500-C500間
45s
有線LAN-有線LAN間
5s

GigapocketDEMOムービー43.0 MB (45,127,680 バイト)の転送時間(実測)

 最後に、ファイル転送速度を実測してみた。左がそうだ。GigaのデモをMPEGではき出したものを使用して手動で計ったものが左だ。ご覧のように、通常の100baseでの有線で5秒しかからないのに対し、4倍近くかかっていることになる。無線間では実に8倍だ。
 
 従来の11Mbpsの無線LANに較べると確かに、4-5倍の速度が出ておりやっと「実用」に近い速さになっていることがわかる。このC500はリアルタイムの折れ線グラフで、電波状況、受信レート、送信レートが表示できるのだが、人が間にはいるとレベルが落ちたりしてちょっと楽しかった(笑)到達距離は遮蔽物に結構弱いためかなり短い。家庭内で使うぶんには十分実用域だが、少し広いところで使うと受信状態が悪くなるだろう。

 C500-C500間では実際には8Mbps程度しかでておらず、実用で使うときには、サーバーは有線で、クライアントが無線という使いかtをすれば、18Mbps近くでており、十分使えることがわかった。Gigaの高画質を使うためにもVAIOを有線でつないで、クライアントに無線を使うのがベストであろう。

テスト&総評