まず、最初にいくつか断っておきます。YANのDMI書き換えに関する情報の提供は、「すでにVAIOを持っている人が、改造を行う」ことを前提としています。また、いくらVAIOを持っていても、ソフトが対応していない場合があります(古いバージョン)ドライバ/ソフトについても、アップデート等で手に入ることを前提としています。明らかに、VAIOユーザーでない方が、ソフトをもらってきて、自作機に組み込むことを目的として行うことを助けるような行為はしたくありません。また、BIOSを書き換えることは、起動しなくなることもあり、大変危険です。ですから、わざと、手順については説明してません。ここの情報だけでできる方以外は絶対しない方がよいです。はっきり言いますが、、Canopus MTV1000/EZDVの組み合わせで、自作した方が「安全」かつ合法で、画質もきれいでしょう。
・・・・・・・と、少しくどくなりましたが(^_^;)基本は、「VAIOを改造して楽しく使う」ですが、リスクは自分で持ちましょう。
|
さて、交換後の「専用」部分の機能チェックをP4B-LX 1003とRX53(テストで入れてみました)のBIOSで確認したものを次の表にまとめてみた。ただし、RX筐体&WIndows2000での環境だ。異なる筐体/OS/ソフトでの動作について、表から推測してください。 |
|
P4B-LX(1003)+DMI
|
RX53BIOS(1003)
|
Suspend LED |
○
|
○
|
DRIVE LED |
○
|
○
|
FAN control |
○
|
○
|
PC CARD |
○
|
○
|
ACPI Susoend to RAM |
△
|
○
|
|
さて、上記の表を見てわかるとおり、オリジナルのP4B-LXのBIOSにDMI情報を加えるだけで、VAIOの機能がほぼすべて実現できる、すばらしいマザーだ。つまり、RX53のBIOSを持ってくるなどといったまねをしなくとも良いのだ。起動時のSONYロゴは、工夫すれば出すことができる。この辺の話題は、HPを検索すると探すことができるはずだ。BIOSに追加すれば良いのだ。ただし、これは、1003において確認したので、今後のBIOSによっては、サポートされなくなる可能性もある。
|
では、実際にSONYアプリが走るようにDMI情報を書き換えるわけだが、上記にも書いたように、「VAIO」を持っていること前提として、情報を書くことにする。ASUSのDMI2.0以降のManufacturer Name:Sony Corporation/Product Name:(機種名)/Serial Number:(所有しているVAIOのシリアル)は、今所有しているVAIO(すいませんが、i810/815/850機種のみです。P2B-AE系の人たちは、DMIが古いので対象外です)のFWHから、ファイルを抜き出し(AFLASH.EXEでは、256KB分しかSAVEできません。)、20000-20FFFが該当する。実は、今回のP4B系の形式はこれと全く共通なのだ。つまり、20000-20FFFを切り出し、P4B-LXの該当部分にコピーするだけで、自分の機種名とシリアルナンバーで書き換えることができる。では、CUSL-LXと比較しながら、P4B-LXのBIOSを解説する。 |
|
CUSL-LX |
RX53(P4B-LX) |
市販版P4B-LX(1003) |
|
00000- |
DMI |
P4B-LXは2Mbitなので、40000-が0-になります。つまり、00000-3FFFFまで。 |
|
20000- |
DMI(SONYなど) |
|
30000- |
ACFG |
|
40000- |
cpucode.exe
AWARDEXT.ROM
ACPITBL.BIN
cav_shdw.bin
rtsrom_m.lom
pci32.rom
sony.com
sony.bmp |
stn.bin
cpucode.exe
AWARDEXT.ROM
AWARDEYT.ROM
FILE1.ROM
awardepa.epa
ACPITBL.BIN
cav_shdw.bin
pci32.rom
sony.bmp
RTSROM.ROM
|
original.tmp
cpucode.exe
AWARDEXT.ROM
AWARDEYT.ROM
FILE1.ROM
awardepa.epa
ACPITBL.BIN
cav_shdw.bin
pci32.rom
|
00000- |
60000- |
stn.bin |
Award Decompression BIOS |
Award Decompression BIOS |
32000- |
74000- |
asus.bmp |
DMI(SONYなど) |
「0」で埋まっています |
38000- |
76000- |
Award Decompression BIOS |
ACFG |
ACFG |
39000- |
7E000- |
Award Boot Block Bios V1.0 |
Award Boot Block Bios V1.0 |
Award Boot Block Bios V1.0 |
3E000- |
|
上記の表を見てもらえば、一目瞭然ですね。自分の20000-20FFFまでの情報を切り出し、P4B-LXのBIOSの38000-38FFFまでに書き換えればOKです。こうして作ったP4B-LXのBIOSファイルを実際に書き込むだけです。ただし、AFLSH.EXEは、BIOSファイルを書き込む際に、直前のDMI情報(つまり[0])を保存し、BIOSを書き込んだ後に、DMI情報を元に戻します。その動作がデフォルトになっているために、AFLSH.EXE等では、せっかくの情報がクリアされてしまいます。ご注意を。
|
以上、簡単に書いたが、「どうのようにやるのですか?」といった「やり方」に関する質問にはメール/掲示板ともにいっさいお答えしません。あ、(^_^;)でも、自己責任/自己知識で行った方は、結果や動作について、アプリのバージョンとの絡みで交流したいので、掲示板等で、交流できれば幸いです。できる方は、これで、最新機種と同じスペックにできますので、ご報告お待ちしております。なお、具体的なケースとして、RX70への取り付けレポートは、来週にアップします。お楽しみに(^_-) |
|