SONY SRX7/3の内蔵無線LANを802g対応に! YAN's VAIO SITE - SRX7/3 REVIEW - 2003.5.29
SRXとC1の後継に位置づけられるTRが発表になった。1スピンドルのminiノートというセグメントは確かにニッチな市場なので売れ行きが良くないのであろう。しかし、ほとんどのメーカーが同じようなPCばかりになるのは面白味に欠けると思う。SRXはゲームやらないYANのような人には、今でも十分に通用するノートだ。USB2.0はIEEE1394で補えるが、内蔵無線LANの感度の悪さと802bのみの対応には爆発的なg/aと言った54M無線LANの時代にはちょっと不安だ。そこで、miniPCIスロットに刺さっているこのモジュールを交換してb/g対応にしてみたのでレポートする。
左がSRXの内部だ。無線LANモジュールは、左下にminiPCIスロットに刺さっている。標準では、旧ルーセント製が使われている。 左がアンテナモジュール。一応2つついているが、U101などのように液晶部ではなく、上の写真で言うと右下と左上(左の2つの写真)に付いている。確かに感度はよくなさそうである。本体の左側にアクセスポイントがある方がよいのかも(笑) 標準で刺さっている旧LUCENT TECHNOLOGIES製のminiPCI無線LANモジュール。Orincoと呼ばれる。 今回使用した802g(ドラフト仕様)対応のminiPCIモジュールは、メルコ製アクセスポイントWLA-G54のものを使用した。このアクセスポイントは、内部でBROADCOM製のminiPCIモジュールが使われている。(ちなみに、このアクセスポイント、CPUなどもBroadcom製でリファレンス通りのボードなのかもしれません(^_^;)不安定だし、ちょっと使用してもぶちぶち切れるし、YAN的にはおすすめしません)これを使った。 左が標準で使われている旧ルーセント製、右がBroadCOM製の802g(ドラフト)対応のminiPCIモジュール。 左が実際にSRXにさした状態。アンテナのコネクタの位置が違うので、アンテナ線の取り回しが窮屈になるが、問題なく取り付け可能だ。
で、使用状況だが、ドライバはPCI-G54などのものが使用でき、Wirelessスイッチでの切り離し/接続も問題なくできる。Blutoothとの切り替えも標準モジュールと同様に可能だ。逆に標準モジュールよりも若干だが感度も上がり、ただの802bとしてもよくなったと実感できる。以前SONY製の802aの速度テストを、RX63-SRX7間でGigapocketのデモをMPEG2で出力したものを転送する時間で比較した。そのときは31秒であったが、RX63-WLA-G54-SRX7F(MPCI-G54)で24秒で行えた。しかし、以前の測定よりルーターやRX63のCPUクロックが上がったりしているので参考程度に。個人的に使用する分には確かに手軽に802bより速度アップできるようだ。RX63のGigaサーバーとSRX7のPicoPLAYERでの転送も標準(4Mbps)ではこま落ちもなく安定した転送が行えた。いいですねえ。これは。ただし、高画質(8Mbps)ではやっぱりコマ落ちが発生します。この用途には802aを使った方が良さそうですねえ。