PCGA-UTV10(バイオチューナーユニット)
YAN's VAIO SITE - PCGA-UTV10 REVIEW - 2003.6.22

 VAIOノート専用のTVチューナーユニット兼MPEGエンコーダ/デコーダだ。本体との接続はUSB2.0で行われる。ソフト/接続の点で色々と制限があるが、今回はYANらしくハードウエアのREVIEWを行う。

 三角形を組み合わせた奇抜な(笑)デザインをしている。入出力端子は背面に集中している。付属リモコンはRZなどに付属しているものと同じGP4だ。
 蓋を開けると大きな放熱板がある。基盤の右側は、巨大なMPEGエンコーダ/デコーダチップと外部SD-RAMが実装されている。このMPEGチップが相当な熱を持つのであろう。
 メインとなるMPEGエンコード・デコードチップには富士通製のMB86394が使われている。
 基盤の反対側にはTVチューナーやY/C分離、フィルター、CPLDなどのチップが実装されている。
 初期製品らしく1本ジャンパが飛んでいる。最近はあんまり見なくなったんですけどねえ。
 TVチューナーユニットはSONY製ではなくALPS製のTSEが使われていた。かなり小型だ。
 3次元Y/C分離には、ENX-18などと同じ、NEC製のD64083が使われていた。
 3DNRにはENXボードではSONY製のカスタムチップであったが、UTV10では沖電気製のML87V2104が使われていた。
 とりあえず、というか、対応機種以外ではソフトの書き換えが必要であることや、旧機種では手に入れることのできないソフトが必要になったりするので、設定/ソフトについては詳しいREVIEWはしない。機種判別は、BIOS内のDMI情報で機種名を、WindowsXpのSony Shared Libraryでインストールされるソフトで読み取るようになっている。つまり、Sony Shared Libraryは必須条件。SONY.PACを展開できれば、GigaPocket自体はDMIは必要ないが。同じGiga5.5ではあるが、RZなどのGiga5.5とは若干違う。install.iscの中に対応機種が書いてあります(笑)さて、ハードウエアのREVIEWであったが、TVチューナーはENXともノート用のcmosタイプとも違うALPS製製のものであった。せめて、SONY製のを使えなかったのだろうか?フィルター/3DNRはSONYカスタムチップではなく汎用品。ゴーストリデューサーもありません。肝心のエンコードチップは比較的新しい富士通製のものであった。エンコードの画質がよければ問題はないのだが。