SONY PCVA-HAVP20(HDD MPEG PLAYER)
YAN's REVIEW - HAVP20 - 2004.12.20

 遅ればせながら。欲しいとは思っていたが、考えてみれば使う機会が少ないために忘れかけていたHAVP20。中古でとても安く売っていたので(笑)つい買ってしまいました。で、詳細レビューを。

 操作系は左のような簡単なものだ。早送り等は正直言って使いづらい(笑)
 本体上部のスリットはFANの排出口。吸入口は本体裏の手前側にある。そんなに発熱するのか?右の穴はイヤホン用。ごく普通のミニジャックなので、市販のものを使う方がよいだろう。
 接続用コネクタはゴムのカバーがついている。USBはミニコネクタだが、バスパワーには対応していない。PC接続時には必ずACアダプターが必要。ACアダプターはノート用のDVDドライブなどに使われている10Vのもの。大きい。後発のHMP-A1ではこの辺が改善されており、バスパワーにも対応しており、かなり便利だ。
 HDDはHITACHI製のHTC424020F7AT00が使われていた。Hitachi製の1.8インチはコネクタが2.5インチと同じなのが特徴なので、適当な2.5インチHDDをつないでみたが、認識しなかった。HDD換装を考えている人は、冒険になるかも(^_^;)
 V3ばりの(古いですね(笑))ダブルFAN。結構音がします。FANレスは考えなかったんですかねえ。後発のHMP-A1は当然FANレス。
 リチウムイオン電池が結構な体積を占める。
 MPEGデコーダーには、ルームリンクやSONY製DVD PLAYERなどに使用されている(らしい?)CXD1935が使われていた。
 液晶モジュールはSONY製のACX302BKが使われていた。デルタ配列の880*228の解像度でコントラスト比が200のNTSC/PAL用の低温ポリシリコンTFT だ。


 VAIOの周辺機器だけあって、連携は簡単だ。ビデオ転送マネージャーもDo VAIOに対応し、録画ファイルを転送するのはとても簡単だ。色々なところですでにレビューされているので割愛するが、プロテクトされていないVOBファイルもそのまま転送できる。後発で別部門が作った(といわれる)HMP-A1では、MPEG1/2に加えて4にも対応し、MP3などの音楽ファイルにも対応する多機能プレイヤーである。機能的にも使い勝手もHMP-A1の方が良いが、唯一HAVP20の方がよいといわれるのがLCDの画質である。このHAVP20、主要パーツは全部SONY(笑)で固めてあるmade in Japan。HMP-A1の液晶がカシオ製の320*240ドットのRGBストライプ型であるのに対し、HAVP20ではSONY製の880*228ドットのデルタ型が使われているのだ。デルタ型はストライプ型と違い、RGBがデルタ=三角に配置されており、ストライプ型のように詳細な表示は苦手だが、AVなど動画は自然な表示ができる。専用のシステムICであるCXD3582と組み合わせて使われるNTSC/PALようなのだ。水平解像度は440本。コントラスト比は200 : 1で輝度も高い。MPEGデコーダーにもルームリンクに使われているSONY製のCXD1935が使われており、なんか、試作機っぽい感じがしないでもない(笑)