IEEE1394b(s800) First review
YAN's VAIO SITE - 1394b(S800) REVIEW - 2003.6.8

 発表されてから随分とたつIEEE1394bだが、ようやくWindowsユーザでも利用できるようになった。普通に買えるインターフェースとしてはASKで扱っているMacPOWER製のb-Link PCI 800くらいしかない。(玄人志向のものがあるが)Macでは本体にIEEE1394bを内蔵している機種がいくつかあるが、WindowsではPCIに増設するくらいしかないのである。

 上の写真がb-Link PCI 800である。ご覧のように、64bit PCI対応のコネクタを持つ。(32bitPCIでも動作する)MacPOWER製のもので、FDDコネクタと同じコネクタ電源も供給できるようになっている。使用チップは(ピントぼけですが(^_^;))TI製のTSB82AA2とPHYにはTSB81BA3が使用されている。外部3portとごく普通の構成だ。Windowsでは、従来のドライバと共通なので、Xpなどではさすだけで自動認識し使えるようになる。特別なドライバ等は必要ない
 外部コネクタは3portですべてBilingual 9ピンとなっている。このコネクタは従来より良い感じです。左下の写真のようなBilingual 9ピン−6ピンケーブルを使用すれば、従来のs400の機器でも普通に使うことができる。
 対応HDDとしては今のところヤノを除くとLogitec製のLHD-H200F8が普通に買えるものとしてはよく出回っているようだ。YANとしては、ASKで扱うMacPOWER製のMantaRay 800がほしいところだ。いくらぐらいになるだろうか?
 ロジテックお得意のアルミケースで構造等も従来のものとほぼ同じである。電源内蔵タイプでBilingual 9ピンコネクタを2つもつ。
 HDDはMaxtor製のDiamondMax Plus 9と呼ばれる、80G/プラッタで、7200rpm、キャッシュ8Mという最新スペックのものが使われている。
 メインの変換チップにはやはり、OXFORD製のOXUF922が使われていた。PHYは上記と同じTI製のTSB81BA3。OXUF922はIEEE1394bの変換だけではなく、USB2.0もサポートするが、この製品ではUSB2.0の方は使用されていない。RAMも内蔵しているはずだが、SST製のフラッシュものっているので全部で3チップ構成となっている。
 とりあえず、64bit PCIをもつAMD Athlon (TM) MPを使用するASUS製A7M266Dでテストした。上記Maxtor製HDDを使用しているLHD-H200F8でいつものHDBenchを行うと、READ 52810 WRITE 40943となった。ちなみにほぼ同等の性能を持つSeagate製ST3160023AでIDE接続時の値は、READ 51560 、WRITE 52006である。S400インターフェースで同じみのOXFW911を使用してST3160023Aで測定すると、READ 31343、WRITE 27645である。あきらかに最新のHDDではS400というインターフェース速度がボトルネックとなっていることがわかる。SerialATA150を使用した外付けHDDも出てきているが、従来のIEEE1394環境と同じように使えるIEEE1394bはやはり便利だ。もう少し安くなるとかなり良いと思われる。来年のPCIexpress時にはこのインターフェースも生きてくるだろう。現状でも外付けHDDで速度がほしい場合やデイジーチェーンをしても帯域を確保したい場合には、64bitPCIを持つマザーとともに選択しに入れても良いかもしれない。