MELCO DiF-GT40G(i.link HDD)
発売当初の初期不良問題で印象の悪いMELCO DiF-GTシリーズだが、IEEE1394-IDE変換基盤にSONY HD04などと同じEPSON製のチップが使われているのだ。現時点で手に入るIEEE1394-IDE変換チップとしてはもっとも高速なものだ。基本的にACアダプタが嫌いなYANは興味がないのだが、REVIEWする機会に恵まれたので載せることとする。
ACアダプタだ。これが嫌い(^_^;)一般的なものと違い、5Vと12Vの両方を出力するタイプのために、コネクタもDINコネクタみたいな形状となっている。かなり大きくかさばる上に、100V側も汎用のケーブルが使われているために、ケーブルもかなりじゃまである。本体をいくらコンパクトにしてもこれでは持って歩くのには全く向かない。
これが、メイン基盤だ。MELCOオリジナルのAPE4T2-ABとかかれている基盤が使われている。基盤自体はかなり大きい。EPSONチップは、4チップ構成となってしまうために、どうしても基盤自体が大きく、コストも高くなってしまうようだ。IDEケーブルも直づけ、電源もコネクタが基盤上に直づけだ。
IDE-1394変換チップにはSONY HD04などと同じEPSON製のSPC7282F0A1とE0C33208Fが使われている。2チップ構成だ。フラッシュROMにはSANYO製のLE28F1101T-55とかかれたものが使われていた。
IEEE1394のPHYにはおなじみのTSB41LV02Aが使われている。
HDにはMaxtorの34098H4が使われていた。40VLと呼ばれる、5400rpm、20G/プラッタでバッファは2Mのものだ。容量は40G。
さて、肝心の性能であるが、環境として、自作機を使用したので、
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.22 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
M/B Name
Processor Pentium III 999.75MHz[GenuineIntel family 6 model 8 step 3]
Cache L1_Data:[16K] L1_Instruction:[16K] L2:[256K]
VideoCard Matrox Graphics Millennium G400 MAX AGP
Resolution 1280x1024 (32Bit color)
Memory 261,596 KByte
OS Windows 2000 5.0 (Build: 2195) Service Pack 1
Date 2000/12/17 21:52プライマリ IDE チャネル
IBM-DTLA-307045
IBM-DTLA-305040セカンダリ IDE チャネル
TEAC CD-540E
PLEXTOR CD-R PX-W1210Aを使用した。比較のために他のものも載せておく。
Read Write Copy Drive DTLA307060(ATA66接続) 34710
31458
29712
C:\20MB ST340823A(ATA66接続) 30566
30430
25681
D:\20MB TAXAN FHD(DTLA307060) 11233
11755
7347
E:\20MB PCVA-HD04(DTLA307060) 27269
27637
10480
E:\20MB DiF-GT40G(34098H4) 27269
28015
12858
E:\20MB である。ごらんのように、同じチップを使用しているHD04と同じ速度がでている。今現在で手に入るIEEE1394 HDDとしては、もっとも速いものの一つに数えられるだろう。しかし、ACアダプタを使用しているために、持ち歩くのには困難である上に、常においておく人にはSONY純正のHD04の方が置きやすいことからも、もう少し考えてもらいたいものである。が、実際、HD04よりは安いため、今、高速なIEEE1394 HDが欲しい人にはYANOは高すぎる人にお勧めである。