Mathery MFU-35F800(IEEE1394b/s800) YAN's VAIO SITE - MFU-35F800 REVIEW - 2003.6.29
ようやく発表された1394b対応HDDケース。1394bのHDDはその高速性をアピールするためか、7200rpmの高速&大容量HDDが内蔵された製品ばかりのため、かなり高額であった。これはケースのみなので、自由にHDDを選ぶことができ、比較的安く組むことができる・・・とは言え、約2万という価格はかなり高い。しかし、USB2.0やS400の6pinコネクタを持っている点は評価できる。
上の写真のように基本的なデザインは従来のIce cubeの流れをくむものだ。BLUE LEDも同じ。この製品の特徴は、OXUF922を使用したUSB2.0と、3portPHYを生かした従来互換用6pinコネクタだろう。これはかなり便利だ。ケーブル等をたくさん買う必要がなくなる(笑)ただし、USB2.0はminiコネクタなので注意が必要だ。 変換基盤の構成はlogitech製と同じだ。3chip。外部FLASHは裏面に配置されていた。電源はACアダプタで12Vの汎用品。 変換チップにはOXUF922。Logitech製ではBGAタイプが使われていたが、MFU-35F800ではQFPが使われていた。結構大きいです。PHYにはおなじみというか、S800ではこれしかないのか(^_^;)TSB81BA3。Logi製もこれだったが、3portのものだ。2portだと1port分もったいないことになるのだが、MFU-35ではそれを従来のS400用6pinコネクタに使用している。とても良いアイデアだ。 HDDはMaxtor製のDiamondMax Plus 9と呼ばれる、80G/プラッタで、7200rpm、キャッシュ8Mの200Gを使用。 ところで、おまけのLacie製の1394bカード。ご覧のようにTI製の組み合わせは他の製品と同じだが、ものすごい作りです(^_^;)個人的にはあんまり買いたくない・・・・・・・・。穴もいっぱい開いてるし。電源供給は、写真ではFDD用&HDD用両方がついているのに、実際にはHDDの方だけでした。半田もきれいじゃないし。 さて、Logi製ではできなかったOXUF922のUSB2.0接続時の性能を見ることが今回のメインだ。USB2.0はホストコントローラの性能もでてしまう(安定性も(^_^;))高速といわれるICH4を使用した。・・・・・が、YANはICH4ってU101しか手元にありません。で、U101で測定しました。で、いつもとスペックが大幅に違いますが、Memoryは512MByteでCPUはPentium-Mの派生Celeron-600MHzです。で、まずは、U101のi.Link(S400)を使ってMF-35F800の6pin(S400)接続でREAD 40570 WRITE 27856 RREAD 18658 RWRITE 13008、USB2.0接続時が、READ 30153 WRITE 26209 RREAD 16786 RWRITE 12942となった。S400時でもかなりの高速変換を行っていることがわかるが、USB 2.0でも最新USB2.0-IDE変換チップと同等なみの変換速度であることがわかる。比較できる環境がないので、何とも言えないが、USB2.0時の値は、OXUF922の上限なのか、ICH4-Mの上限なのかは判断できない。友人F氏がDP533のICH4での値を掲示板に書き込んでくれるだろ。また、64bit PCIをもつAMD Athlon (TM) MPを使用するASUS製A7M266Dに、おまけのLacie製PCIボードをさしてテストすると、READ 54122 WRITE 41457 RREAD 23068 RWRITE 17855となった。まあ、HDBENCHなどのベンチは目安ではあるが、絶対値ではなく比較値で見ると、USB2.0時でも実用上問題ない速度が出ていることがわかる。これなら使えるが、CPUの占有率は1394にくらべると高めで、YAN的には動画等には使いたくないですねえ。