PCV-R(P2B-AE) POWER UP
PCV-R30/50/60/70/61/71/62/72(P2B-AE搭載機種)のPOWER UPを考える
VAIOのRシリーズのメイン機種としてこれらの機種に使われたP2B-AEはASUSのOEM専用マザーである。440BXをチップセットとして使っており、一般的なMicroATXマザーとは異なった特徴を持っている。ほぼ同じデザインでP3B-1394という名前で市販されたことも大きな特徴だ。そこで、このP2B-AEが搭載されていたこれらの機種でのPOWER UPを考えていくことにする。
搭載されているP2B-AEには3つのRevといくつかのBIOSがある。BIOSについては、SONYのサイトに最新のアップデータがあるので、3004/3004Uを使っている人がほとんどであろう。マザーボード自体の考察は、別なページにまとめたのでそちらを参照してもらうとして、ここでは簡単にまとめてみた。
機種 MB Rev BIOS OS R30/50/60/70 1.02 1004a Windows98 R61/71 2.01 2002 Windows98SE R62/72 3.01 3002 Windows98SE 基本的にRev1.**と2.**は変わらないようだ。(実際にはパターンなどは大きく変わっているが、VAIOに使われる上では)BIOSも共通の物が使われている。それに対して、3.**はBIOSのアップデータが別に用意されていることからも一部異なっているようだ。たぶん、ACPIとSuspend関係だと思われる。ソフトウエアもR62/72には、パワーマネジメント関係のレジストリセット用のアプリがついてくる。あわせて、Suspend-to-RAMが使えるようになるのだ。
OEM用のマザーだけあって、写真のような特徴を持つ。DIP-SWITCHは倍率変更用のみでFSB変更用の部分が無い(笑)つまりCPUのB21などのPINを見て自動的に66MHzか100MHzにされるわけである。それ以外には設定できない。背面USBコネクタも1段のみで前面に持ってくるためのコネクタが付いている。また、MXシリーズのためのコネクタも存在する。
段階別 POWER UP !
BIOSの更新
P2B-AEの最新BIOSは3005U/3005である。SONYのサイトからダウンロードができる。別にしなくても不具合はないぞ?と思われるかもしれませんが、メーカーがわざわざ公開しているのである。新しい方が良いと思われる。何かの不具合がなおされているのかもしれない?POWER UPを考えるような人は最新のBIOSに更新するべきである。 PCV−R30/50/60/70/61/71 (P2B-AE(Rev 1.02 / 2.01 )
最新BIOSは3005Uである。SONYのサイトで該当ファイルをダウンロードする
PCV−R62/72 (P2B-AE(Rev 3.01)
最新BIOSは3005である。SONYのサイトで該当ファイルをダウンロードする
メモリの増設 特に何も考える必要はない。通常のPC100/133のSD-RAMが使える。64/128/256MBのどれでも使えるので自分の必要に応じて増設すればよい。ただし、DIMMスロットが2本しかないので注意。FSBはCPUに応じて自動的に66/100になる。
HDDの増設・交換 440BXを使用しているP2B-AEはATA33に対応している。一般的に市販されているIDEドライブならどれでも付けることが出来る。一部、ATA66/100のHDDをつけると不具合がでることがあったが、現在ではほとんど無い。もちろん、ATA100対応のHDDをつけても、440BXがATA33までしか対応していないので、ATA33モードで動作する。
VIDEOボードの交換 ごく普通のAGPスロットを装備しているので、普通のAGP対応のビデオカードはどれでもつく。ごくまれに、ENX-11などとの相性がでることもあるが、現在ではどれを使っても特に(そのビデオカードに依存する問題等)以外は考慮する必要はない。
CPUの交換
Celeron(SLOT 1) そのまま使えるが、これに交換する人はいないでしょう(^_^;)Celeron(PPGA) 変換アダプタを使うことでそのまま使えるが、これもまた、交換する人はいないでしょうPentium3(SLOT 1/SECC2) そのまま使うことが出来る(BIOSの更新はしておいた方がよい)FSBも自動的に100MHzになる。倍率も固定だから考慮する必要はない。FSB133のPentium3はもったいないことになるので買わない方がよい。(例えば、733MHzを買ってくると、550MHzで動作する(^_^;))ただし、ごく一部のP2B-AEではCu-mineが動かない場合がある。これは、Cu-mineではコア電圧が1.6-1.7Vが必要になるのに対し、CPUのコア電圧を生成するチップがHIP6004Bであれば、1.3-3.5Vまで生成できるが、HIP6004Aなら1.8-3.5Vまでしか生成できないためだ。よって、自分のP2B-AEのチップを確認してHIP6004Bであれば動作する。万が一HIP6004Aなら、動かないので、マザー交換等を考える必要がある。(今のところ、P2B-AE Rev 2.01に多いようだ。つまり、R61/71である)Pentium3/Celeron 2(FC-PGA) 変換アダプタを使うことで使用できる。ただし、対応の物を使う必要がある。R30などに付属している物では対応していないので注意が必要だ。FSBは変換アダプタをAUTOにしておけば、自動的に66/100に設定される。変換アダプタ上で手動で設定すればその設定通りになる。FSB133のPentium3はもったいないことになるので買わない方がよい。(例えば、733MHzを買ってくると、550MHzで動作する(^_^;))たとえ、変換アダプタ上にFSB133の設定があっても133にはならないので注意が必要だ。ただし、ごく一部のP2B-AEではCu-mineが動かない場合がある。(FC-PGAタイプはCu-mineだけである)これは、Cu-mineではコア電圧が1.6-1.7Vが必要になるのに対し、CPUのコア電圧を生成するチップがHIP6004Bであれば、1.3-3.5Vまで生成できるが、HIP6004Aなら1.8-3.5Vまでしか生成できないためだ。よって、自分のP2B-AEのチップを確認してHIP6004Bであれば動作する。万が一HIP6004Aなら、動かないので、マザー交換等を考える必要がある。(今のところ、P2B-AE Rev 2.01に多いようだ。つまり、R61/71である)D-STEP Pentium 3と「Tualatin」の動作 「Tualatin」と「D STEP Coppermine」を整理するでまとめてあるので、そちらを参照してください。