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「Tualatin」と「D STEP Coppermine」を整理する
YAN's VAIO SITE TOPIC 2001-10-8
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さて、掲示板上ではPentium3はどれが動くのか?とか、Celeronはどうなのか?、色々と同じような質問が続いており、少し混乱してきているようである。そこで、少し整理したので、参考にしてください。
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では、Tualatinって何なんでしょう?細かくは知りません(^_^;)が、それまでのCoppermineと呼ばれるコアと何が違うのか?(ところで、これらはCPUコアのコードネームで、CPUそのもののこと。これらを使ってPentium3/Celeronができている)実は、バスの電圧(CPU電圧ではない)とクロッキングが違うようです。従来では1.5VのAGTL+と呼ばれるものが使われ、クロッキングもシングルエッジでした。しかし、Tualatinから、INTELはバスを、AGTLと呼ばれる1.2Vでデファレンシャルに変更したかったようです。理由は知りませんが(^_^;)単純に考えると、今後はノートにPen3/Celeronを使い、Pen4に主力を移すために、電圧を低くしたかったとか?デファレンシャルだとノイズ等に強いでしょうから高クロックに有利とか?実際、ノート用の830Mと呼ばれるチップセットは、AGTL専用のようです。実は、当初INTELはデスクトップもしばらくは、Pen3が残り、830チップセットを使う予定だったようです。現在は、見てのとおりPen4へ一気に移行させてしまうようですが・・・。だから、830チップセットも元々はデスクトップ用に作っていたのを急遽ノート専用にしたようです。サウスもデスクトップには無いICH3を使ってますし。で、急にTualatinに移行させるわけにもいかず、CoppermineコアでAGTL+/AGTL両対応のものを中間に入れよう、ということで、「D STEP Pentium3/Celeron」の登場となったわけです。つまり、AGTLバス専用のチップセット(キャンセルされた830)でCoppaermineコアのPentium3/Celeronを動かすためにD STEPコアは作られたようです。このAGTL+/AGTL両対応のために、BIOSが対応していないと動かないと言われているのかもしれません。で、チップセット側でも、815など、従来のものはAGTL+なので、830までのつなぎとして、AGTL+/AGTL両対応のB STEP 815などが作られました。 |
では、整理してみましょう。 |
CPUコア |
Coppermine A/B/C |
Coppermine D |
Tualatin |
バス |
AGTL+ |
AGTL+/AGTL |
AGTL |
CPU電圧 |
1.5-1.7V |
1.75V |
1.475V |
チップセット |
440BX |
810 |
815 |
815 B STEP |
バス |
AGTL+ |
AGTL+ |
AGTL+ |
AGTL+/AGTL |
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まあ、上記の表を見ておわかりのように、TualatinコアのPentium3/Celeronは、INTELのチップセットでは、815 B STEPを使うしかありません。
それぞれのCPUコアの見分け方は、CPU電圧を参考することや、INTELのホームページなどで、SPECシートを見て、SL454などの型番から知る以外はありません。自分で「最高クロックや適合するのはどれ?」などは探してください/または、自己責任でお店の人などに聞いてください。最低限の情報は書きましたので(^_-)
次の具体的なVAIOとの関係ですが、ここは、VAIOのサイトなので、きりがないので、R/RXに焦点を当てます。つまり、440BX/810/815の3つのchip setのみということになります。マザーで言うと、P2B-AE/MEW-AV/CUW-AV/CUSL-LE/LX/LVという事になります。
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機種 |
R30/50/60/70 R61/71/62/72 MX1/2 |
R51/52/53 J10/11/12 |
RX50 |
R63/73 RX60/70 RX51/61 |
マザー |
P2B-AE |
MEW-AV |
CUW-AV |
CUSL-LE/LX/LV |
ChipSet |
440BX |
810 |
810E |
815 |
バス |
AGTL+ |
AGTL+ |
AGTL+ |
AGTL+ |
FSB |
66/100MHz |
66/100MHz |
66/100 133MHz |
66/100 133MHz |
Coppermine A/B/C |
※HIP6004Bなら動作 CPU倍率10倍まで |
動作有 |
動作有 |
動作有 |
Coppermine D |
※HIP6004Bなら動作 CPU倍率10倍まで |
動作有
※倍率10倍まで
※BIOS3002と4001で10倍以上も動作報告有
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動作有 |
動作有 |
Tualatin |
動作報告はありませんが、上記の説明から動作不可能と思われます |
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で、まとめですが、上記の表を見てください。FSBは赤字のものを選ぶと良いでしょう。CPU倍率は、10倍までとかかれたものは、1000MHzまでということになりますが、それ以外は、考えなくても良いでしょう。現在出回っている、Pentium3/Celeronは、Coppermine DかTualatinですので、くれぐれもTualatinを買わないようにして上の表を参考に最高クロックのものを購入すると良いでしょう。
ちなみに・・・・・FC-PGA/FC-PGA2はコアがむき出しになっているか、金属プレートで覆われているかの違いだけです。つまり形状のみ。気にする必要は、ヒートシンクを買うとき以外は、つまり、リテールを買うならまったく関係ありません。
で、2001.10.8現在ですが、CeleronはFSB100MHzでCoppermine Dでは1.1GHzが最高クロックです。Pentium 3は、FSB100MHzでは、1.1GHzがあり、FSB133MHzでは、ES品扱いの1.13GHzが最高のようです。しかし、この1.13GHzは前の回収になった1.13GHzと違い(^_^;)、一部しか出回っていないようなので、実質1GHzが最高かもしれません。余談ですが。
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※一部、記述・名称には間違いがあるかもしれません。なんせうる覚えなので(^_^;)ご了承願います。
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