P2B-AEにPentium3/Celeronはのるか?

 R50/60/70/61/71/62/72/MX1/MX2に使われたP2B-AEマザーには3つのREVが確認されている。その中にカッパーマインと呼ばれる現在主流のPentium3/Celeronが動かないものが存在する。そのわけを考えてみよう。

 Katmaiと呼ばれる従来型Pentium3では、コア電圧は2.0Vであった。それに対し、Cumineと呼ばれる現在のPentium3/Celeronでは1.5-1.7Vの電圧設定となっている。つまり、マザーボードがこれらの電圧を生成する事ができなければ、動かないことになる。通常のP2B-AEでは、コア電圧生成のためにHIP6004Bが使われている。データシートをみると、1.3-3.5Vまでの電圧を生成することができる。つまり、動くのである。しかし、ごく一部のP2B-AEでは、HIP6004Aが使われているものが存在し、データシートによると、1.8-3.5Vとある。よって、HIP6004Aが使われているP2B-AEにCumineをさすと、規定外のために電圧をまったくかけないようにしてしまうのだ。このため、まったくCPUをさしていない状態と同じになり、何の反応もなくなる
 さて、上記に関して、いくつか。Katmaiと呼ばれる従来型Pentium3/Celeronを手に入れることは困難になりつつあるだろう。特にこのタイプのCeleronに交換する人はまずいないであろう。Pentium3の場合は、KatmaiはSECC2のみだ。つまり、FC-PGAタイプはすべてCumineである。買うときには注意しよう。また、HIP6004Aの人はどうするか?あきらめましょう。HIP6004Bを入手して半田づけをすれば別だが、どうしてもという人は、P3B-1394を購入して改造するのが良いだろう。ちなみに、報告を聞いていると、今のところ、P2B-AE REV2.01ばかりのようだ。つまり、R61/71が怪しいが他のP2B-AEでもその可能性があるので、CPUを買う前に確認することをおすすめする。

 ※ところで、掲示板の方でP2B-AE Rev1.02の方々からP3-800以上で安定しないと言う報告が相次いでいる。初期のP2B-AE Rev1.02の方は注意が必要だ。

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